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「随筆集 「林口川のほとりから」」カテゴリーアーカイブ
中世史を逍遥
―伝統文化といわれるものの大半は、中世寺社に起源を持つ。能の創始者の観世は興福寺から出た。生け花は延暦寺末寺の池坊六角堂で始まった。茶道・作庭など寺社は日本文化の発信基地であった。(中略)今日も生きている寺社文化のナン […]
長嘯子と守景
「あゝ、ここでも触れていたんだな」 三矢は、若年時の読書での理解力というか、読みの浅さに改めて思い至っている。その本は78年5月1刷、巻末に同年6月29日読了と記しているから、出版間もない。彼の30代半ばの頃だ。 -長 […]
書籍で拡がる絵画鑑賞 -10年間の読書メモよりー
絵画を主題にした書籍といっても、その視点は多様で読みだすとキリがない。‘05年以降の読書メモより、これに類するタイトルを抜き出してみると、その年により多寡はあるが通算で79冊になった。数量的な比率では10%くらいだが内 […]
写楽の手
ガラス製のペーパーウェイトやボールペンが机上に散在している中、それらを見るともなく目にしながら、三矢は、今抜き書きしたばかりの一文を反芻している。 -確かにヘンテコなバランスの悪い奇妙な手ではある。しかし、何より重要 […]
重兼芳子との再会
― 幼少期の股関節脱臼が原因で幾度目かの外科手術を受けたばかりの病室へ、一通の速達が届いた。文面は《「まくた」創刊号に書かれた貴殿の「水位」という作品を、当社発行の「文學界」に転載したいので御諒承ください》というものだっ […]










