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作者アーカイブ: zaidan_staff

第11回菅原町内会 親睦会について(4月27日(日)午前11時~)

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画人・富岡鉄斎展をみて

 最も印象深かったのが「魚樵問答図」。六曲一双の右隻には、舟だまりや漁場で忙しく立ち働く人物が細かく描かれ、なおかつ画面右上へ連なる岬の峰々とそこへ接する白い海面が、広々とした海景を想起させる。人物であれ、近中景の岩山や樹木群であれ、西洋画の遠近画法からみればでたらめとも言える描法ではある。だが、これはこれなりに得心できるというか、スッと画中に入り込めるから面白い。カタログに掲載されている小図でも、鳥瞰的視点からの雄大な印象は変わらない。

 入室して最初に目にとまった作品は「果蔬図」(縦長軸装)だ。枯れ蓮・西瓜・葉菜・枇杷・栗・柿などを組み合わせた簡素な画だが、略筆ながらいずれも対象の特徴をうまくとらえており、その描写の的確さに感嘆。画軸に書き込まれた「・・試写果蔬問老農」の文字とも照応して、楽しい画となっている。この作品を含めた前期の作品のなかでは、梅の名所「月瀬図」四曲一隻の「普陀落迦山図」に親しみを覚えた。

 製作年不詳とあるが、六曲一双の「人物図貼交屏風」も興趣が尽きない。親孝行で知られる江戸時代の農民武丸正助や俳諧師松尾芭蕉、売茶翁、宮本武蔵など如何にもそれらしい風体だ。その印象をメモろうと手帳を取り出すと、画板にはさんだメモ用紙と鉛筆を差し出した館員から、「これを利用下さい」と指示される。

 独学で画業を習得した鉄斎は、「古名人の真蹟を写すことにより、その画格筆意を研究・」した。京都市美術館所蔵の粉本のなかから11図が並べられ、鉄斎の画技習得の一端が伺えた。

 50歳半ばから70歳までの中期作品では、冒頭に書いた「魚樵問答図」同じく六曲一双屏風「妙義山図・瀞八丁図」が圧巻。反対側の壁面近く身を引いても作品を一望できないくらいの大作だ。
カタログ表紙に使われている「米法山水図」のように荒い(強い?)筆遣いが多い作品のなかで、「老子過関図」は丹念で密度が高い描法を使っている。

 高齢になってなお多数の傑作を生み出す晩期の作品の中では、「茶僊陸桑苧図」がなんともひょうきんでとぼけた味の絵だ。この作品や「夏景山水図」「懐素書蕉図」などは、墨の中に僅かの付彩が効果的で印象が強い。「瀛洲仙境図」は市井の喜怒哀楽を超越した心境がそのまま絵に現されている感じだが、苔むした岩肌を白緑で大胆に塗りつぶし、人物の着衣や寺院(?)の壁面などの朱色と互いに呼応して観るものに迫る。

 2月下旬、富山水墨美術館で開催されている「画人・富岡鉄斎展」を観て来た。その時の印象を図録を参照しながら記してみた。通常、図録は購っても1~2時間も通覧すれば、書棚に収まってそれきりになるのだが、今回の鉄斎展カタログは、夕食後などに幾度も手にし、その都度新しい魅力を発見し愉しませてもらった。 

(‘14-3-15)

野々宮 三継 随筆集「林口川のほとりから」トップページはこちら
https://nono1.jp/modules/tinyd2/index.php?id=11

沿樹伐採

 先般(2-22)“ワールドカフェ”と標して、市民協働のまちづくりキックオフ講演会が催された。いかにも役所的発想のネーミングで、「一体何をするの?」と思いつつ、私は時間的に余裕が持てるこの時期、担当窓口に直接申し込んだ。
 募集要項には定員80名程度とあったが、当日会場に入ると参加者は40名くらい。そして、市会議員や各種団体の長などを務める顔なじみが多く、一般市民という形の参加者は少ないようだと感じた。(この種の会合ではいつものことだが)会が進行して、講演者松下圭一を紹介する司会者の話を聞いているうちに、「ああ、あの本を書いた人か・」と、かなり以前に同氏の著作を読んでいることを思い出した。
 90年代後半ころより、「地方分権」という言葉が世に喧伝されるようになり、それを契機に私は田村明(横浜市のまちづくり)平松守彦(一村一品運動の推進者)倉沢進(コミュニティ論)などに混じり、松下圭一氏の「日本の自治・分権」と題した著作を読んでいた。(読書メモによれば’00-2月、書棚から同書を抜き出し、再読をはじめた)
 氏のこの日の論旨を一言で要約すれば、「協働とは、市民が公共の一部を担う」ということだが、その話を耳にしながら、私は若年時のある体験を思い起こしていた。以下、FM放送に投稿したエッセイを再録する。

*       *      *      *

「美化清掃行事と沿樹伐採」  96-7-27
 7月中旬、当町内会で空き缶拾いなどの美化清掃作業が実施され、後日そのお礼と反省の回覧文の中に次のような一節があった。垣根や庭木の枝が道路上にはみ出し、通行の邪魔になっているケースがあり、美化運動の範囲で対処するのが難しく、町当局へ要望する問題でもない。各戸改めて確認のうえ、適切な処置を望むという意味合いの文だ。
 他所の悪いところはすぐ気付くが、自分の所はなかなか気がつかない典型例ともいえる。この文章を目にして、私は35年以上も前の青年団に属していたころのことを思い出した。
 春秋の神社祭礼の旗木立てや寺の除夜の鐘撞き等々、集落内での青年団の仕事の一つに沿樹伐採というものがあった。年に一度、道路上にはみだしている樹木の枝を切り落とす作業だ。部分的とはいえ、他家の樹木をバッサリというのは気がひける。最初は下に見ている者に何度も確認しながら、おそるおそる切っていた。そのうち、何処の家の木であれ公平に切り落とすのだと考えると、そう罪悪感も湧かない。むしろ、自分の家のものだと、つい、慾目が生じて思い切りが悪くなる。他人が手を下すから公平な仕事になる。いまやっている仕事は、集落内の秩序維持の一端を担う作業なのだと、ある種の矜持すら感じた。私有地(庭や垣根)と公道との境目に発生する一種の軋轢を、巧みに解決する先人の知恵ではなかろうか。
 純農村地帯だったわが集落も進学率の向上や他産業への就業者が増えるにつれ、青年団活動も衰退し、いつの間にかこの沿樹伐採もすたれてしまったようだ。作業に従事していた当時は、子供世代から大人への移行期でもあり、普段はできない“ワルサ”を公認してもらっているようで、カタルシス的な快感をも感じていたが、今にして思い起こせば、慣例という名の自治システムの一環だった。
 10歳余の年齢差のある若衆集団で、こうした作業を通じての人間関係の構築や判断基準の伝達、さらには年齢層に応じた集落成員としての自覚の育成などかなり輻輳した機能を果たす、まさに、自治および共助システムそのものだったと言えよう。「地方の時代」「分権社会」などマスコミ用語に雷同するだけでなく、かって機能していた、古き時代の慣例(自治機能)に目を向けることも必要ではなかろうか。
*       *       *      *
 大雪が降れば、集落総出で通学路の雪掻きをしたり、身近な道路の道普請は自前で行っていたかっての集落の自治機能を、少しづつ削ぎながら肥大してきた行政が、「協働」という名を借りて、今またそのかじ先を元に戻そうとしているのかという印象を受ける。 

       (‘14-3-11)

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平成26年度野々市市学童野球連盟総会が開かれる!

 平成26年3月22日(土)午後7時から市民体育館会議室において役員、理事、加盟チーム代表が集まり、平成26年度野々市市学童野球連盟総会が開かれました。
 総会議長に富陽学童野球クラブの西野豊氏を選出し、西川昇剛市連盟会長のあいさつのあと審議が進められました。
 まず、平成25年度事業報告・行事報告、決算及び会計監査報告が行われました。続いて、大会開催要項改正案、平成26年度事業計画案及び予算案が審議され、いずれも全会一致で承認されました。
 また、下記のとおり役員の一部交代が報告されました。

        記

交代理事  蓮野祐司、酒本誠一

 なお、平成26年度の運営委員及び支部公式審判委員は次の方々です。1年間よろしくお願いいたします。  

平成26年度運営委員
 山下良和、山口義治、道端幸一郎、中嶋良一、慈道俊功、酒本誠一、二俣諭司、亀田勇人、西村悦知、水越 徹、砂走政幸、朝倉徹

平成26年度支部公式審判員
 飯塚寿美夫、内村昭夫、池田正司、南野 勝、塚崎裕康、今本圭介、長田秀己、宮森恒成、中野裕志、松本英文、林 浩陽、田川照史、伊藤 淳、砂走政幸、新森久夫、嶋中高智、宮川和彦

 以上です。

平成26年度野々市市学童野球連盟総会が開かれる!

 平成26年3月22日(土)午後7時から市民体育館会議室において役員、理事、加盟チーム代表が集まり、平成26年度野々市市学童野球連盟総会が開かれました。
 総会議長に富陽学童野球クラブの西野豊氏を選出し、西川昇剛市連盟会長のあいさつのあと審議が進められました。
 まず、平成25年度事業報告・行事報告、決算及び会計監査報告が行われました。続いて、大会開催要項改正案、平成26年度事業計画案及び予算案が審議され、いずれも全会一致で承認されました。
 また、下記のとおり役員の一部交代が報告されました。

        記

交代理事  蓮野祐司、酒本誠一

 なお、平成26年度の運営委員及び支部公式審判委員は次の方々です。1年間よろしくお願いいたします。  

平成26年度運営委員
 山下良和、山口義治、道端幸一郎、中嶋良一、慈道俊功、酒本誠一、二俣諭司、亀田勇人、西村悦知、水越 徹、砂走政幸、朝倉徹

平成26年度支部公式審判員
 飯塚寿美夫、内村昭夫、池田正司、南野 勝、塚崎裕康、今本圭介、長田秀己、宮森恒成、中野裕志、松本英文、林 浩陽、田川照史、伊藤 淳、砂走政幸、新森久夫、嶋中高智、宮川和彦

 以上です。