このところ、連日のようにオニバスの種子が浮かんできます。
完熟すると、果皮が溶けて、果実中の種子が水中へ浮かび出ます。ただしその瞬間を見る事は極めて困難です。なにしろ、深夜から未明にかけてであることが多いからです。夕方見たときには、何の変化もなかった水槽に、翌朝沢山の種子が浮かんでいることがほとんどです。
10月6日の午前中、何の変化もなかった栽培プールでしたが、午後3時頃に覗いたときには、ぽっかりと種子の集団が浮かんでいました。珍しく日中に種子を解放した果実です。それでも、5個ほどの種子がすでに集団から離れて散らばっていました。
この集団はわずかの風で、水面をスルスルと流れていきます。種子と種子の間の乳白色の柔らかな組織で辛うじてつながっている種子は、やがて離ればなれになって、水面へ散らばります。翌日の午後には栽培プール一面に分散していました。
☆ 横1024ピクセルの大型画像は、mizuaoiの写真館でご覧下さい。
http://mizuaoi.photo-web.cc/280onibasusyusi2.htm