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カタクリの種子を運ぶアリ

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 20日(水)は石川県立自然史資料館で標本整理をする予定でしたが、急遽変更してカタクリの種子を見てきました。それというのも、好評発売中の「植物生態観察図鑑-おどろき編」の次作に当たる「植物生態観察図鑑 〇〇〇〇編(未定)」をただいま執筆中で、以前に出版した「知るほどに楽しい植物観察図鑑」に載せた「カタクリ」を再登場させることになっているからです。
 「知るほどに楽しい植物観察図鑑」には、2002年にCOOLPIX990で撮影したカタクリの種子を運ぶアリの写真が載っているのですが、ピントが悪いので何とか撮り直したいと考えていたものです。
 幸い熟した果実を見つけることができたので、地面に種子をばらまいてみました。なんと、カメラを構える暇も無くたちどころにアリがやってきて種子を運んで行きました。
大型の黒いアリで、あとで昆虫探検図鑑1600(川邊 透.全国農村教育協会)で調べるとクロヤマアリらしいと分かりました。
 クロヤマアリは次々と現れて、大顎で種子のエライオソームの部分をくわえて押したり引いたりしながら運んでいきました。最後の種子を運ぶクロヤマアリを撮影しながら追跡していくと、2m程離れたところにある巣穴へ消えていきました。所要時間は約5分間でした。
 
☆ 下記、植物生態観察図鑑(mizuaoiの写真館改め)の6枚の写真をご覧下さい。
  http://mizuaoi.photo-web.cc/index.htm


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