アセビ

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 園芸種ですがアセビが花盛りです。雄しべの半葯にそれぞれ1個ずつの刺状突起が付いています。刺状突起で花筒の中を狭くして、訪花昆虫の口吻が触れると葯が揺れて花粉を振りかける、というねらいです。
このあたりのことなら、少し詳しい解説書には出ています。この刺状突起にはさらに細かい突起があって、口吻が触れやすくなっているというところまで書いてある文献はあまりありませんが、「知るほどに楽しい植物観察図鑑」では、そこまで記述致しました。
ぜひご確認をお願い致します。
ところで、いま、「植物生態観察図鑑-おどろき編-」の続編を執筆中で、アセビを登場させるので、観察し直していたところ面白いことに気が付きました。刺状突起が全体として捻れているのです。1個は右巻きに、もう1個は左巻きに。道理で刺状突起が花筒の中で不規則に暴れていたわけです。観察の種は尽きないものですね。

☆ 横1024ピクセルの大型画像は、植物生態観察図鑑(mizuaoiの写真館改題)でご覧下さい。
  http://mizuaoi.photo-web.cc/index.htm


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